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食品放射能調査 第2回目:冬のお魚調査 [放射能・放射線]

☆NPOグリーンピースが行った、大手スーパー5社の店頭で売られているお魚の2回目の
放射能調査結果です。
今回は冬のお魚中心です。
1回目の調査はこちら
マダラやメバチマグロなどの大型魚も汚染され始めてきてるようで心配です。
検出限界値は5ベクレル/kgですので、NDと表記されていてもND=0 Bq/kgではないことには注意です。
缶詰のサバの水煮からも放射性物質が検出されてます。
缶詰や加工品などは原料の産地などの表示義務がないそうですから、これからはお魚を使った缶詰・加工品も安心して食べることができなくなりますね。。

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食品放射能調査 第2回目:冬のお魚調査より以下転載



放射能測定室 シルベク 食品放射能調査
第2回目:冬のお魚調査
(スーパーマーケットで売られている魚介類の放射線値検査)

前回の調査に引き続き、大手スーパーマーケット5社で調査を行ったところ、放射能汚染された商品が広く販売されていたことを確認しました。

前回の調査ではブリやカツオ、今回の調査ではマダラやメバチマグロなど、大型魚からの放射性物質の検出が目立ちます。また、缶詰(サバの水煮)からも、放射性物質が検出されました。


調査結果

詳細結果(PDF) >>

一般に販売されている魚介類に放射能汚染された商品が幅広く混入していることを確認。 (対象5社全てのスーパーマーケットで放射能汚染された魚介類商品を確認。 全75サンプル中27サンプルから放射性物質を検出)

•冬の鍋に欠かせないマダラや、年末年始に多く消費されるメバチマグロなど、季節の魚で広く流通されているものから汚染が確認された(サンプルは季節の魚を中心に購入)。

•商品の外見や表示(ラベルなど)からは汚染度合いを見分けることができず、消費者が知らないうちに汚染された魚介類を口にしている可能性が高い。

汚染度合いが最も高かったのはユニーで購入したマダラ(北海道産)で47.3Bq/kg(セシウム134,137)。

缶詰:サバの水煮から、放射性物質を検出(国産)。 表示義務がないため、原料の汚染度合いはおろか、何サバ(マサバ?ゴマサバ?それとも?)なのかも、どこの海域でいつ獲られた魚なのかも、購入時に把握することができない。

マダラ:7サンプル中5サンプルから放射性物質を検出(岩手県、宮城県、北海道産)。

メバチマグロ:5サンプル中全てから放射性物質を検出(宮城県産)。

カツオ:5サンプル中全てから放射性物質を検出(宮城県産)。

第三者機関からの検査結果報告書>>


調査の背景

©Kazuya Hokari/Greenpeace

東京電力福島第一原子力発電所の事故により、魚介類が放射能汚染され続けている。

•流通規制の強化や食品安全の保障は、本来であれば政府が早急に行うべきですが、行政指導が消費者の安全性を確保しきれていない。
•グリーンピースは政府に対し迅速かつ適切な対応を要請していますが、依然として政府の対応がきわめて遅いままで、東京電力による情報開示は満足に進まず、その間に大量の魚介類が広く流通され、消費者の口に入っている。
•この現状で、魚介類消費における安心確保に最も敏感に動き出せるのは、流通経路の中で消費者に一番近い位置にあり、消費者にとって最大の魚介類購入先である、大手スーパーマーケット。

•2011年11月17日現在、大手スーパーマーケットで、魚介類の自主検査の実施、検査結果の公開、自主流通基準の策定を公表している企業は、イオン一社のみしかない。

•自主検査の実施や、流通規制の策定を行っていない大手スーパーマーケットが拠り所としている行政指導は、消費者の安全性を確保しきれるものではない。

•多くの消費者は「暫定規制値以下かどうか」だけではなく、実際に魚介類がどれほど汚染されているのか、その具体的なベクレル値を知りたがっている。


調査内容

•調査期間: 2011年10月12日~11月8日

•対象スーパーマーケット: イオン、イトーヨーカドー、ユニー(アピタ)、ダイエー、西友

•対象地域: 神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、福島県、宮城県の店舗

•対象サンプル: 季節の魚で、東日本太平洋側そ産地とする魚介類商品を中心に、各スーパーマーケットで15商品ずつ購入。

•検査方法: 「グリーンピース放射能測定室 シルベク」で、NaIシンチレーション検出器を用いてスクリーニング検査の後、第三者機関(株式会社エフイーエーシー、株式会社エコプロ・リサーチ)で、ゲルマニウム半導体検出器を用いて検査。



<スクリーニング検査について>


© Kazuya Hokari / Greenpeace
「シルベク」で行うスクリーニング検査(精密検査前の簡易検査)には、短時間(30分前後)でセシウムなどの放射性物質が食品に含まれるかどうかを迅速に検査できる、NaIシンチレーション検出器(Berthold Technologies社製 LB 2045)を使用しています。
また、この検査器で正確な計測を行うために必要な以下の作業を、ACRO(フランスの放射能測定専門機関)の協力のもと、導入時から定期的に行っています。

•検出器の校正:測定のずれを把握して補正する
•計数の更新:検出器から得られる計数率(※)を放射能(ベクレル/kg)へと換算する際に必要な計数を補正する
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コメント 4

1969kana

やっぱり出てきましたね。
放射能缶詰なんて最悪です(>_<)
魚はかなり厳選しないといけなくなりましたね…。
by 1969kana (2011-11-19 01:09) 

白・嶋・春・富

1969kanaさん<徐々に出てきましたね。
これからは魚を使った加工品、練り物とかも心配です。
特に正月は魚の加工品が多いですから蒲鉾とかも警戒しなければなりません。いやな世になってしまったものです。
by 白・嶋・春・富 (2011-11-19 11:37) 

うーさん

どう見たって、あれだけの事故で、しかも風下、直接の海岸への汚染水流出ですから、それを繕って小さく見せる方がおかしいわけです。疑心暗鬼を必要以上に広げないことも政府の役割だと思いますが、これだけ信頼を失っては。結局、自己防衛に走らざるを得なくなってしまいましたね。
by うーさん (2011-11-19 17:42) 

白・嶋・春・富

うーさん さん<疑心暗鬼を必要以上に広げないことという意味では、政府のやってることは最悪ですよね。
基準値はゆるゆるだし、二言目には風評被害だって言って消費者を悪者扱いするし・・・
これでは信頼しろっていったって無理ですね。
by 白・嶋・春・富 (2011-11-20 13:53) 

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