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新総理候補は発送電分離ができるか [電力問題]

20110825 新総理候補は発送電分離ができるか

モーニングバード「そもそも総研」より。
新総理候補は日本を改革できるか。医療、農業、規制、公務員制度などなど、この中には漏れなく既得権益者がいるが、そういう人たちと戦わないと改革はできない。その中の“電力”にも既得権益者がいる。それを改革するには発送電分離が必要だが、新総理候補にそれができるのか。
現役経産省官僚の古賀茂明氏のほか、新総理候補者の何人かに聞く。

20110825 新総理候補は発送電分離ができるか 投稿者 PMG5
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☆脱原発を実現、再生可能エネルギーの普及には、発送電分離することが絶対に不可欠です。
後継総理の候補者と言われる方々に本気でそれをやる気があるのか、この番組の中でたずねています。しかし誰も明確にやりますと断言する人はいません。
誰もが、中期的な検討課題だとか、将来的には脱原発とか、20年後に脱原発とか、段階的に原発をなくすとか・・・・こんな程度の覚悟で、強力な既得権益者である原子力ムラに太刀打ちできるでしょうか。
がっかりorz・・です。。これなら菅さんの方がまだまし??
それに対して、驚くことに東電はこの間、↓のように、裏で着々と福島第一の5・6号機の原発再稼動のための準備に余念がないんですよ。


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.福島第一原発5、6号機いつでも再稼働可能と東電協力会社幹部 2011.08.25 07:00
 史上最悪の事故を起こした福島第一原発は「廃炉」にするのが当然――世間では、そう思われている。しかし、現場で進められている作業を詳細に検証すると、表向きの発表からはわからない、隠された“意図”が姿を露わにする。ジャーナリストの伊藤博敏氏がレポートする。

 * * *
 福島第一原発には6基の原発があるが、連日のように報道される1~4号機に比べると、5、6号機の動静はほとんど伝えられない。

 地震発生時に5、6号機は定期検査中。しかも、午後3時35分に到達した高さ15mの津波によって、1~4号機の全交流電源が喪失したのに対し、5、6号機は1台の非常用ディーゼル発電機が運転を継続、10日後には外部電源に切り替えられ、以降、原子炉内の温度が100度以下になる「冷温停止」が続いている。

 衛星写真で見ればよくわかるが、5、6号機は双葉町にあり、南にある大熊町の1~4号機とは少し離れている。この若干の距離感に「冷温停止」の安心感が、5、6号機の存在を忘れさせる。だが、東京電力はこの2基を、1~4号機と違って今も貴重な「資産」として考えているようなのだ。 東電協力会社幹部が、事もなげに言う。

メンテナンスは終わっており、5、6号機はいつでも再稼働できる準備が整っています。津波対策にも乗り出しており、消波ブロックを現在、積み上げている。25tのものを4000個と聞いていますが、最終的には1万個ぐらいになるでしょう」 再稼働? 驚きの証言である。

 既に、1~4号機については廃炉が決まっている。原子炉建屋が吹き飛び、原形をとどめないほど大破、原子炉格納容器がむき出しになった3号機を始め、4基の原発は、これから数十年の歳月と1基5000億円ともされる費用をかけて、処分されていく。

 その隣で、運転再開など「世間の常識」ではありえない。有識者による「福島県復興ビジョン検討委員会」は、事故を起こした第一原発にとどまらず、第二原発の廃炉も求める方針を打ち出している。そうした情勢を踏まえ、佐藤雄平知事は6月末の県議会で「原子力に依存しない社会を目指す」と、再稼働を否定した。

 だが、東電は原子力政策の継続を信じて疑っていないようだ。その証拠に、1~4号機の津波対策以上の熱心さで5、6号機に取り組んでいるように見える。しかも、細大漏らさず情報を公開している、と言いつつ「聞かれたこと以外は答えない」という姿勢は事故以前から変わっていない。これから詳述する5、6号機の大規模な防波堤工事は、私が今回問い合わせるまで伏せられていたのである。

 東電は、津波の最高水位を5.7mと想定、それに備えて防波堤を築いていたが、襲ったのは15mの大津波。防波堤をなぎ倒し、高さ10mの敷地に立つ1~4号機のタービン建屋を襲い、海水に浸した。

 これによりタービン建屋内の電源系が機能喪失した。余震による再度の津波を怖れた東電は、5月中旬から網や籠に石を充填し、それを積み上げる仮設防潮堤の設置に着手、6月末に完成した。

 東電は公開仮設防潮堤の写真を公開しているが、3号機のタービン建屋から集中廃棄物処理施設に至る長さ362m、海面からの高さは14mのもので、マグニチュード8程度の地震で想定される高さ7~8mの津波を防ぐことができるという。

 一方、5、6号機の敷地の高さは13mと1~4号機より高い。それが、損害が軽微だったひとつの要因だが、津波で防波堤が破壊され、無防備な状態であるのは1~4号機と変わらない。

 そこで、5、6号機では防波堤そのものの補修工事に入った。福島第二原発と女川原発で重さ25tの消波ブロックを製造、運搬船で運び、クレーンで吊り上げ、構造計算のうえで積んでいく。現地の写真を見比べると、「冷温停止」しているはずの5、6号機の工事のほうが手厚いように見える。

 それについては、地形の差による違いだとする指摘もあるが、少なくとも、どちらの工事も同じマグニチュード8クラスを想定した津波対策である。それを片方は発表し、5、6号機については発表しなかったのは、「再稼働への備え」と指摘されることを嫌ったからだと考えられないか。

 東電は、「工程表」に基づき、原子炉循環系の確保、海洋汚染防止のための遮蔽壁の設置、余震、津波対策などを同時並行で進め、そこには5、6号機向けの防波堤補修など再稼働へ向けた準備も含まれる。「再稼働」について、東電広報部はこう説明する。

「発表はしていませんが、防波堤補修のために、消波ブロックの積み上げ工事を、9月末までをめどに行なっているのは事実です。1万個? いや、約3000個と聞いています。再稼働については、国や地域のご理解をいただきながら進めるもので、今、申し上げる段階ではありません。また、5、6号機も福島第二も大切な経営資源という認識です」 人も組織も簡単には変われない。原発は今も東電にとって推進すべきものだし、ある程度は情報や資料を公開しているものの、「知らしむべからず」の基本姿勢に変わりはない。その「ブレない東電」に政治がブレずに対応できるのか。電力行政に関する「ポスト菅」の役割は大きい。

※SAPIO2011年9月14日号


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コメント 2

1969kana

本当の意味の脱原発を主張できているのは、共産党くらいでしょうね。
国民がしっかりしなきゃいけないのに、まだ洗脳されて甘いこといってる人いるし、現実逃避してる人はいるし・・・orz

福島原発を再開させることに力を注ぐ前に、事故を少しでも収束へ向交わせるのが先だろーが! としか言いようがないですね・・・。
by 1969kana (2011-08-26 01:32) 

白・嶋・春・富

1969kana さん<実際問題として、これはもう与党とか野党とかいう問題を超えて一人一人の議員さんが原発にどう対するのかと言う問題ですね。原発維持をいう人はとにかく次回の選挙では落とさないと・・・

事故も収束していないし、事故原因もまだ究明されていないのに再稼動なんて考えられませんよね。
by 白・嶋・春・富 (2011-08-26 14:55) 

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