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放射能汚染について 木村真三先生 [原子力資料情報室]

NHK ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図」に出演されていた北海道大学非常勤講師の木村真三先生のお話です。

出演は、木村氏の他に澤井正子氏。


お話の内容の概要はこちら↓
その1http://blog.livedoor.jp/tokiko1003/archives/2809228.html
その2http://blog.livedoor.jp/tokiko1003/archives/2809240.html



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木村さん、放射能汚染地図作成に参加するには、放射線医学研究所を辞めなければならなかった。 「本省ならびに研究所の指示に従って動くこと。特に放射線関係の人は専門であろうが一切勝手な行動は慎みなさい」 辞めなきゃ調査が出来ないって、「放射線医学研究所」っていったい何なんでしょうね!!!小出さんも発表を止められたって言うし・・・

*NHK ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図」の様子。

七澤潔さん(NHK ETVディレクター)から電話があり、
七)「大変なことになったが、一緒にやるか?」
木)「やれますよ」
七)「研究所どうするの?」
木)「それはちょっと落ち着いて」
翌日会って、放射線防護はこういうものだと全て実物を見せ、こういう風にすれば大丈夫だと七澤さんに話をして、翌日NHKに来てくれと言われて行った。その時に
「大丈夫か?」と言われて
「ご安心ください。辞表を出してきた」 月曜日14日にメールが来て、電車が来なかったので通勤できなかった。メールで通知文がきて、 「本省ならびに研究所の指示に従って動くこと。特に放射線関係の人は専門であろうが一切勝手な行動は慎みなさい」 (澤井氏)もう何もするなということ? (木村氏)「辞めよう。こんなところに居たって仕方がない」 それはあくまでも幹部が通達してきている。幹部の人たちが自分の保身のため。 (澤井氏)研究所の幹部? (木村氏)そうです。幹部と言うのは、理事、理事長、企画の部長、首席の方々が決めたことなのでしょう。 (澤井氏)何もしないで、家にいなさいと。もったいないですね。 (木村氏)存在理由がない。東海村臨界事故でやってきたことが、フィードバックできないし、さらにチェルノブイリの中でも事故調査があって、どういうことがあってとやってきたにも関わらず、本当に知っている人間が現地に行かないでどうするんだ。もちろん国の組織・機関は緘口令がしかれるだろうと経験済み。正しい情報を発信しないととてつもなく大変なことになる危機感がある。だから、とにかく早く行きたかった。(澤井氏)では、ひとりでも行こうとされていた?
(木村氏)もちろんNHKに助けていただいたご恩はあるが、無くても一人でも行くつもりだった。行ってサンプリングしたら、広島大の遠藤さんや長崎大の高釣さんに協力してもらう話はついていた。とにかく(サンプル)取ったら送るから測ってということになっていた。
(澤井氏)NHKの最初で東京の空気を測って、小出先生が測定されたところがあった
(木村氏)そうです。あれは、たまたま東京にも来るかもしれないという話を今中さん(京都大)ともしていた。「現地でまずは、ヨウ素量がどのくらい出たかの推定値がほしいので、うちに一台あるから引っ張ってみるか?」「では貸してください」となって、送ってもらった。送ってもらって試運転しようとした。試運転した時に七澤さんから電話があり、
七)「今横浜だけど、0.3μSV/時あるけど本当?」
木)「えー!でも到達してます、多分。」
僕は自分で測定器があって、七澤さんには小型のほうを貸していた。大きい方で測定したら、家で1μSVあった。
木)「1μSV超えてます。これはいかん」 測定をそのまま続けて、1時間空気を測定したものを翌日(京都大へ)送った。 (澤井氏)小出先生もそれを発表しようとしたら、やめろと言われたと。 (木村氏)そうそう。小出さんにすぐ測ってくださいと。そういう連携は爆発した時点で七澤さんを含めて有志の人たちにはお願いしてあった。(澤井氏)測る方がいなければ、資料をとってきても・・・。それはネットワークですね。
(木村氏)全く意味ないですからね。っていうよりは、取るのは簡単。測って分析するほうが大変。本当の主役は分析された方々。僕が出てきて必ず皆さんに話すのは、「(僕は)道先案内です。本当のメインの方は測定・分析して、解析をきちっとしてくれている方々で、この人たちがいなければ何もできなかった」ということ。

*東京の場合

(木村氏)僕の家族では、15日に自分で検出した時点で、あらゆる限り僕の知っているところ、小さな子供をもつ家庭へは全部電話をしている。
「とにかく自宅退避知り合いに伝えて。」
事故を想定して、妻に専用マスクを預けていた。子供には切って使うよう指示した。その上からマスクをしろと言った。そういうことをすれば、小さい子供でもなんとか耐えられる。しかしこれは、「避難をしなければいけない状況になったらそうしろ。家に居る時は我慢しなさい」と指示した。
(澤井氏)東京の場合は自宅退避である程度問題なかったと。
(木村氏)そう思いました。多分そういう気団が抜けていけば、必ず収束すると思っていた。現にどこかへ避難する必要はないと思っていた。
(澤井氏)場所にもよるが。
(木村氏)僕の住んでいたところ=測定地点はかなり他よりも高かった。それでも外に出て避難しているほうが危険だったと思う。動き回るより、家の中にきちんと居てじっとしていれば通り過ぎるから、感覚的には夕立と一緒。じっとすることが一番大事。

やっぱりこれはこれだけの汚染だと表示してもらい、子供には与えないようにするための判断根拠がないので、皆非常に悩んで混乱しているのではないか。そのへんはきちんとしたほうがいい。
(木村氏)そう思う。さらに言うと、日本でおかれた基準が・・・。例えば僕がいわき市で聞いたのだが、食肉牛を飼っている酪農家から、牧草を刈り取る時に牧草は大丈夫か検査に出す。僕も刈り取って分析をした。すると国が定めた基準では2000ベクレル/kg。食肉用の牛です。2000ベクレル/kgまでの牧草は食べさせてもよいと・・・ 。どこから来たのか!?(澤井氏)そうですよね。すごく濃縮しますよね?
(木村氏)と、思うんだが、それを「俺ら農協から言われてさ~、調べてさ、食わせていいって言ってんだ」ってほんとかよっと思った。でもそういう話。僕もどこが出所なのか調べる時間が無くてできていないのだが、そういう話を聞いて、本当にそれでいいのか?怖いですね。

植物には放射線にストレスディフェンスシステムがある。きわめて低い放射線にも感受性がある。
古来人間は放射線に対して耐えてきたのか?
違う。人間は海の中にいた。海の中は外に比べ放射線が低い。

*「国が定めた基準では2000ベクレル/kg。食肉用の牛です。2000ベクレル/kgまでの牧草は食べさせてもよいと・・・」って、どこから来たんでしょうかね。。 牧草がこれじゃあ、どんどん蓄積されて牛肉も牛乳も安心して食べも、飲めもしない。。。。
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