矢ヶ崎克馬先生より、横浜市のストロンチウムについての見解 [矢ヶ崎克馬]
☆横浜市で測定されたストロンチウムですが、文部科学省は先日否定的な見解を発表しました。
それについて矢ケ崎克馬先生の見解です。
放射能防御プロジェクトより転載
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矢ヶ崎克馬先生より、横浜市のストロンチウムについての見解をいただきました
2011.11.26
内部被曝の専門家で、物理学者である琉球大学名誉教授の矢ヶ崎克馬先生から、
文部科学省が主張する横浜市のストロンチウム検査問題について見解が届きました。
文部科学省による見解:横浜市が採取した堆積物及び堆積物の採取箇所の周辺土壌の核種分析の結果について
以下、矢ヶ崎先生の見解を転載します。
*****
測定結果があまり違いすぎて別のサンプルを測定しているとしか考えられないような状態です。
しかし基本的考察として文科省が真実を語っているかどうかは、オーダーエスティメーション(概略計算)が有効です。
(1)文科省データ
10 月26 日に文部科学省が採取
本調査の検出下限値は、ストロンチウム89 で約3Bq/kgであり、ストロンチウム90 で約0.8Bq/kg である。
ストロンチウム90の検出数値は0.8Bq/kg 、1.1Bq/kg で概略1Bq/kg として良い
(2)そもそも原子炉から飛び出したストロンチウム89と90の割合はどんなものか:次の記事で判断できる
福島第1原発の事故で、文部科学省は12日、福島県でサンプル調査をした結果、土壌と植物から放射性ストロンチウム89と90が検出されたと発表した。同省によると、事故をめぐりストロンチウムが検出されたのは初。 同省は3月16、17日、第1原発の30キロ圏からやや外にある福島県浪江町の2カ所と飯舘村の1カ所で採取した土壌を分析。1キロ当たりストロンチウム89が最大260ベクレル、同90が最大32ベクレルだった。 大玉村、本宮市、小野町、西郷村で19日に採取された植物も分析。1キロ当たりストロンチウム89が最大61ベクレル、同90が最大5.9ベクレルだった。
測定日:3月16、17日
ストロンチウム89は260Bq/kg 、ストロンチウム90は32Bq/kg
ストロンチウム89は61Bq/kg 、ストロンチウム90は5.9Bq/kg
ストロンチウム89対ストロンチウム90は、ほぼ 10:1
この割合はどこで測定されても同じ。
(3)ストロンチウム89は3月16、17日から10 月26 日までに、どれほど減衰しているか
約220日ですから約20分の1 (半減期50日)
ストロンチウム90はあまり変わらないとする。
(4)文科省の10月26日測定の値からすると
ストロンチウム89は3月16、17日には、10 月26 日測定のストロンチウム90の値1Bq/kg から推定して10Bq/kg 程度(1の10倍)。
10Bq/kg がこの期間で20分の1になると0.5Bq/kg となる。
ストロンチウム89は10月26日では0.5Bq/kg になっているはず。
0.5Bq/kg は検出限界3より小さいから測定できない量である。
3.11起因のストロンチウムであっても文科省の測定ではストロンチウム89は測定できない値になっているのであって、検出できないから3.11東電福島のストロンチウムではないという証明には全くなっていない。
矢ヶ崎克馬
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それについて矢ケ崎克馬先生の見解です。
放射能防御プロジェクトより転載
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矢ヶ崎克馬先生より、横浜市のストロンチウムについての見解をいただきました
2011.11.26
内部被曝の専門家で、物理学者である琉球大学名誉教授の矢ヶ崎克馬先生から、
文部科学省が主張する横浜市のストロンチウム検査問題について見解が届きました。
文部科学省による見解:横浜市が採取した堆積物及び堆積物の採取箇所の周辺土壌の核種分析の結果について
以下、矢ヶ崎先生の見解を転載します。
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測定結果があまり違いすぎて別のサンプルを測定しているとしか考えられないような状態です。
しかし基本的考察として文科省が真実を語っているかどうかは、オーダーエスティメーション(概略計算)が有効です。
(1)文科省データ
10 月26 日に文部科学省が採取
本調査の検出下限値は、ストロンチウム89 で約3Bq/kgであり、ストロンチウム90 で約0.8Bq/kg である。
ストロンチウム90の検出数値は0.8Bq/kg 、1.1Bq/kg で概略1Bq/kg として良い
(2)そもそも原子炉から飛び出したストロンチウム89と90の割合はどんなものか:次の記事で判断できる
福島第1原発の事故で、文部科学省は12日、福島県でサンプル調査をした結果、土壌と植物から放射性ストロンチウム89と90が検出されたと発表した。同省によると、事故をめぐりストロンチウムが検出されたのは初。 同省は3月16、17日、第1原発の30キロ圏からやや外にある福島県浪江町の2カ所と飯舘村の1カ所で採取した土壌を分析。1キロ当たりストロンチウム89が最大260ベクレル、同90が最大32ベクレルだった。 大玉村、本宮市、小野町、西郷村で19日に採取された植物も分析。1キロ当たりストロンチウム89が最大61ベクレル、同90が最大5.9ベクレルだった。
測定日:3月16、17日
ストロンチウム89は260Bq/kg 、ストロンチウム90は32Bq/kg
ストロンチウム89は61Bq/kg 、ストロンチウム90は5.9Bq/kg
ストロンチウム89対ストロンチウム90は、ほぼ 10:1
この割合はどこで測定されても同じ。
(3)ストロンチウム89は3月16、17日から10 月26 日までに、どれほど減衰しているか
約220日ですから約20分の1 (半減期50日)
ストロンチウム90はあまり変わらないとする。
(4)文科省の10月26日測定の値からすると
ストロンチウム89は3月16、17日には、10 月26 日測定のストロンチウム90の値1Bq/kg から推定して10Bq/kg 程度(1の10倍)。
10Bq/kg がこの期間で20分の1になると0.5Bq/kg となる。
ストロンチウム89は10月26日では0.5Bq/kg になっているはず。
0.5Bq/kg は検出限界3より小さいから測定できない量である。
3.11起因のストロンチウムであっても文科省の測定ではストロンチウム89は測定できない値になっているのであって、検出できないから3.11東電福島のストロンチウムではないという証明には全くなっていない。
矢ヶ崎克馬
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検出限界が書いてないからあやしいと私も書きましたが、どうやら私の考えとこの先生の考えはほぼ同じようですね。
やっぱり、という感じです。
by 1969kana (2011-12-08 01:41)
文科省わざとやっているのでは、と時々思えてしまうの
です;_;
by miyoko (2011-12-08 02:49)
1969kanaさん<先日、漏れだした汚染水に高濃度のストロンチウムが含まれていたと東電が言ってましたが、あのうそつき東電が初めから認めているっていうのは相当高濃度のストロンチウムが海に流れ出たってことでしょう。恐ろしいことです。
miyokoさん<わざとかどうかはわかりませんが、少なくとも証明できないことは都合のいいほうに解釈しているってことは確かですね。
by 白・嶋・春・富 (2011-12-08 09:56)