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ECRR科学議長クリス・バズビー氏会見 [クリス・バズビー]



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☆自由報道協会主催、ECRR科学議長クリス・バズビー氏会見。

☆会見要旨

20年間のキャリア、研究の結論は、ICRPの内部被曝への評価は誤り。
2003年発表のECRRのリスクモデルは、疫学的な見解に基づき、60年代の核実験の死の灰による影響等から研究。
そういったリスクモデルと福島第一原発事故を照らし合わせ、様々な異変を引き起こすであろう、放出済の核種の深刻さを伝えたい。
福島や東京の車エアフィルターから今回の事故起因の核種を検出。ガイガーで測ると低いが1μSv/hの地区は避難をすべき。
自然放射能より種々核種により汚染されているため、危険が予想される。
日本から送られた車のエアフィルターを調査、東京と福島原発から100km位離れた地のもの。車は人同様空気を吸うため、人に当てはめる事が出来る。車のエアフィルターは機器により調査可能。
東京周辺や福島原発100km位離れた車フィルター調査すると、セシウム等明らかに事故による放出された核種が含まれていた。特殊なプラスチックを使い、ホット・パーティクルを調査、アルファ線を放出するウランとプルトニウムも検出された。
それらは線量計では低い値となる。毎時1μSv異常汚染されている地域では避難すべきと考えるようになった。計算によると、ホット・パーティクル濃度は、北半球の核実験ピーク時より、1000倍程高くなっている。そのまま100km以内に居住し続けると30%位増加。
原発から100キロ圏内は32%癌発症率が高くなる可能性があり、そこに人を住まわせ続けさせる政府は犯罪的なほど無責任である。独立した健康被害調査を行い、今後の癌発症率の推移を見るべき。

司会の白石さんの質問。測ったエアフィルターの車の走っていた場所は?
→311以降、100日間、千葉市~東京を行き来した車。732ミリベクレル検出された。これは60年代初め、核実験による影響を受けた英が2.4ミリベクレル。つまり、それの300倍近く検出。
エアフィルターからはα線が検出されており、微量でもウラン、プルが含まれていることは確かだと思う。
昨日は会津でガンマ線を測ったが、土壌の汚染もあり、濃縮ウラン、ウラン235も二箇所で検出。
食物でどこに危険あるか、水。日本では殆ど行われていない。あとは牛乳と酪農産物のストロンチウムとプルトニウム、ウラン。海では海底の泥の中の貝類が危険性高いと思う。
牛乳の中のストロンチウム90、ウラン、海では海岸線のあたりの海底の泥に住んでいる貝が危ない。
福島原発はもう酷い状態。日本だけの問題ではない。国際的にやらなければならないのに、何も動いていない。
このままだと、死亡率が高くなるだけだ。
会津でも人々が普通に暮らす。 今も毎時10億ベクレル放出されていると思われる現状について。想像を絶する事故。これは国際原子力産業の問題。IAEA等のレベルで何かすべきだが、何も起きていない。会津でも日常的な生活をしている人を見たが、大変なこと。
福島の状況が続くと、子供の死亡率が高くなる。会津若松に行ったが、みな危機感なくあたかも普通の状態であるかのように生活している。機器を持ってはかると、わかるのだが。
会津若松に行っても、全ては普通の日常に見える。脅威が目に見えないからだ。測定器で初めてその恐ろしさがわかる。みんなが目に見えない蛇にかまれ続けている

避難の範囲の程度。強制退去ゾーンを作るべき。同心円でなく、ヘリにガンマカメラを載せ、測定しゾーンを定める。人の大移動には困難も付き纏うので、離れた地の食物のみを摂取する等の対応を。
毎時μSvと㎡のMBqの違いあるが、計算上の変換レートがある。セシウムを想定だが、毎時μSv=㎡当たり300kBqだが、これは重要な変換レート。
1.5μSv/hなら500kBq/㎡はチェルノの強制退去ゾーンだった。
ホールボディカウンターではこの問題では役に立たない。
ガンマー線だけ測定するため。何が深刻か。ベータ線とアルファ線放出する粒子。一緒にくっついて体内に入る訳ではないので、体内のあちこにある。どうなっているか知る事は、核種を測定、汚染モデル作り測定すべき。
WBCを使って測定すること自体は、人を安心させるためのものだけ。科学としては真面目なやり方といえない。ある程度隠ぺい的な要素があるのではないか。健康被害が出た時のために。WBCはあまり役に立たない。ガンマー線を放出する核種を測定するものだから。ベータ線やアルファ線まではきちんと測定できない。WBCでは決して十分といえない。人を安心させるために利用される点も心配していう。
福島原発からの放射能は確実に東京にも来ている。東京は人口が多いため、ある程度健康被害出る事は想定出来る、今後10年位で問題が明らかになると思う。
政府に圧力をかけ、きちんとした組織を作り、環境と食物を測定し、ネットで公表福島原発からの放射性物質が東京に及んでいることは、当然。健康被害が出てくることはやむをえない。10年ぐらいの間にはっきりしてくるだろう。一般市民は、政府にプレッシャーをかけて、環境と食物に検査結果をネットに発表して行動判断基準とする。英国、毎年放射性物質含有を公表。
ECRRモデルだと深刻だが、ICRPモデルではかなりの過小評価している。トリティアムの被害は、動物実験によると、胎児の成長問題、DNAの破壊力がかなり凄い。ベータ線を出すが、線量低いため、ICRPだと問題なしとなってしまう。
福島第一では水で冷却しようとしているため、多くのトリティアムが出て、かなり問題になると思う。奇妙な挙動がある。集まったり、雲のようになり、吸入する恐れがある。体内どこへでも行くため、環境にあると大変問題。
水に含まれるトリチアムをICRPが過小評価している件。トリチアムの動物への影響がすごい。人体に入るとどこにでも入りやすい特異な性質を持っている。
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1969kana

ガンマ線は透過率が高いのですが、実は影響がそんなに大きくないですからね。
たいていのガイガーカウンターではアルファ線は測れないそうですし…(紙一枚程度で遮断されてしまうので)。
そのアルファ線で内部被曝が一番やばいのに、ウランとプルトニウムの検査さえしてない現状…。

どう考えても異常な状態ですよね。

by 1969kana (2011-07-24 02:57) 

白・嶋・春・富

1969kana さん<アルファ線の内部被曝怖いですね。
プルトニウム、アメリカでも観測されたというのに、日本では検査がほとんどされていない状態。
政府は事故を矮小化したいせいで調べないし・・・
ウラン、ストロンチウムもあるし、政府がやらない以上、民間でなんとか調べるとかしないといけないんでしょうか。
by 白・嶋・春・富 (2011-07-24 16:15) 

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