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土壌汚染と農作物 [放射能・放射線]

元筑波大学教授生井兵治先生の話。

生井兵治(なまいひょうじ)
1938年生まれ東京教育大農学部卒
農学博士 元筑波大教授(植物育種学)
著書「遺伝子組み換えナタネ汚染」「品種改良の世界史 作物」他


*ICRP(国際放射線防護委員会)
 「リスク・コスト・ベネフィット論」
原子力利用は危険でも相応の利益があれば、経済的負担を軽くして、ある程度の人的被害(癌など)が増えてもよいという、限りなく非人道的なスタンス。
*ECRR(欧州放射線リスク委員会)
「限りなく人道的」で飲食と呼吸で取り込む核種による低線量の内部被曝を重視。 2010年勧告は「公衆の構成員の被曝限度を0.1mSv以下に」と提言。

*文科省のよる当初の空間線量率3.8μSv(年間20mSv)
5月27日、高木文科相の会見
「今後出来る限り児童生徒等の受ける線量を減らしていくという基本に立って、今年度学校において児童生徒等が受ける線量について、当面年間1ミリシーベルト(1mSv)以下を目指す。」
*年間1ミリシーベルト:上記、3.8μSv/h(年間20mSv)に基づけば、年間1mSvは、0.19μSv/h。

*「土浦市内の小中学校保育園等の放射線量」(校庭5月27日現在)
38例中、約0.30μSv/h(地上50cm)以上が31例(81.6%)と多い。
最大値はある小学校の0.419μSv/hで、0.20μSv/h以下は僅か7例(18.4%)

*5月27日以降の文科省「当面年間1ミリシーベルト(1mSv)以下を目指す。」
これは、0.19μSv/hで、国が依拠するICRPの本来の線量の上限。
現実は、土浦市内の小中学校保育園等のデータでさえ、上限の0.19μSv/hを超える。
まして福島県では・・・・。
そして、ECRRの勧告に従えば・・・・。

このような現実を直視すればーーーー
*「地産地消」-学校給食の利用には細心の注意が必要。
*「疎開」-国家的最重要課題として緊急に実施することも必要。
*国会はいまどき憲法改正を論じるのか。

土の汚染では放射性セシウムCs137に注意が必要。
降雨によって土に入る割合が大きい。


*放射性セシウムCs137が田畑から半分の濃度に減る期間は、水田作土で9~24年、畑作土で8~26年。
土に入ったセシウムCs137の大部分は粘土鉱物に強く保持されるため、土に入ってからの経過日数とともに減っていくとの報告。
土のカリウムの濃度が高いほど放射性セシウムが作物へ吸収される量が少なくなるという研究事例。放射性物質を吸いやすい作物、ナタネ、向日葵、からし菜、モロヘイヤ、アマランサスなど。

移行係数とは
     農作物のセシウムCs137の濃度(生鮮Bq/Kg)
移行係数=-----------------------------------------------------------------------
土壌中のセシウムCs137の濃度(乾土Bq/Kg)




日本の科学者、主要な原子力関連学会、気象学会など言論統制されている。
政府が正しい情報を出しているのだから、それと違う情報を出すな。
それと違う情報を出したら国民が混乱するからみだりに出すなという言論統制。

*原発事故の実態、放射性物質(核種)の実態、各地の放射性降下物の実態は?だらけ
*理想としては:網目状で経常的な定時・定点の正確な観測データを「隠さず・正しく・迅速に」
*現実は:場所も日時も疎らであいまいなデータを「隠し、過小評価し、ゆっくり小出し」

「科学・技術立国」って日本は威張っていたが、何よ!!
政府も国会も関連学会も、何している!!
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