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京都大学・今中哲二先生インタビュー [今中哲二]

5月29日ジャーナリスト岩上安身氏による京都大学原子炉実験所・今中哲二先生インタビューです。



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(チェルノブイリの調査から)原発事故が起きると突然に周辺の村や町、地域の文化が根こそぎなくなってしまう。
科学的な厳密さにこだわると事実がぽろぽろ抜けていく。
福島の事故の後、データが出てこないことにびっくりした。
一番酷いのはSPEEDI。

3/12全電源喪失でおかしくなっていると聞いてスリーマイルが起きていると分かった。
1号炉水素爆発のドカンでスリーマイルを超えたと判断。
14日3号炉のドン、15日2号炉格納容器がボンと爆発、4号炉使用済燃料プールの水素爆発で、チェルノブイリだと認識した。

原子炉の中、燃料棒の中に入っている核燃料が遮るものなく外に出ていく、これがチェルノブイリの定義。
2も1も3も格納容器は壊れている。
政府の発表は希望的観測。
保安院も斑目委員長も事故が起こるなんて考えたことないから、即座に判断できていない。

菅総理は順序が逆だ。
原子力政策を見直すという覚悟をして、福島の経験を見て「まず浜岡は危ないから止める」でなければならない。
菅総理は思いつきで発言して、思いつきで決めている。
政治がそうであっては我々庶民は困る!庶民は投票で政治を変えていくしかない。

今回の福島原発の対応を見ていると、とてもじゃないけど日本国の責任ある人達に原子力をうまくやっていく能力があるとは思えない!
福島もメルトダウンしたが、日本国政府の責任ある人々自身もメルトダウンしているという雰囲気を感じて恐ろしい

暫定基準を設定しても良いが、それ以下でも数値を明示して、食べたらどのくらい被曝するのか知らせるべき。
子どもの20mSvはべらぼう。
ましてや被曝する場所は学校だけではない。
不思議なことは、日本国のオーソリティがみんな100ミリと言いだしたこと。

広島・長崎のデータを見ると、影響が出るのは50mSv。(『100ミリ』と言っている専門家は)ついこの間までみんなそう言っていた。
1950年代、妊婦のX線写真を撮っていた頃のデータによると、5~10mSvで子どもの白血病が増えるというデータがある。

病気を防ぐには、危ない側に立って行政判断することが予防原則。
考え得るリスクは避ける。
ICRPがやっている放射線の基準を勧告する行為は、サイエンスではない。
社会的行為(判断)。
ただ今回問題のセシウムは、放射能の中でも扱いやすい核種だと思っている。

3/15日に東京に放射能が飛んできた。このときはむやみに外へ出るべきでないレベルだった。

飯舘村に不揮発性元素バリウム/ランタンが飛んでいるが、ジルコニウムは出ていない。
「原子炉は止まっている、再臨界も起きていない、でも核分裂は起きている」という仮説を持っている。
六ヶ所でも、プルトニウムが中性子を出しウランに当たり核分裂が起きている。

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あず

原発問題心配です。早く何とかなってほしいです。
管首相も早く、保身ばかりじゃなく、日本国民のことを考えて欲しいです。
by あず (2011-06-01 01:07) 

白・嶋・春・富

あずさん<別に菅さんを支持しているわけではないですが、
別の人が出てきてまた浜岡を始めとして原発を再開するって言われても困るし、悩ましいところですね。
by 白・嶋・春・富 (2011-06-01 16:16) 

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