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米でプルトニウム検出って本当なのか?&3・15「東京を襲った見えない雲」 [小出裕章]

米国でプルトニウム・ウランが検出される:過去20年間で最大値!プルトニウム239やウラン238が大幅上昇

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3.15東京の空気中放射能を小出さんの分析; 年間の許容値が一日で…1mSv

3月15日東京を襲った「見えない雲」
東京電力福島第一原発では、3 月12 日の1号機と14 日の3号機の爆発に続いて、15 日午前6時過ぎ
に2号機で爆発が起こった。フランス大使館は15 日午前の段階で「10 時間ほどで東京に弱い放射能が
到達するおそれがある」として、都内在住の自国民に外出を控えるよう勧告した。我が国の政府もテレ
ビで解説する「専門家」も「健康には何ら影響の無いレベル」と繰り返しアナウンスした。
文科省が公表している「全国の放射線モニタリング状況」の東京を見ると3 月15 日のグラフには2つの山が記されている。1つは10 時前後に0.5 マイクロシーベルト、1つは19 時
前後に0.35 マイクロシーベルト。これを見る限りはたいした値ではない。しかし注意したいのは、これはガイガーカウンターのような計測器で計った外部被曝を意味する放射線量だということ。場所は新宿区。
3 月18 日、大阪府熊取町にある京大原子炉実験所内で、原子炉安全研究グループが主催する「安全
ゼミ」が開かれた。※安全ゼミのサイトhttp://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/index.html
小出裕章さん(助教)は、「安全ゼミ」の直前まで行っていたという15 日に台東区で採取された空気の
分析結果を公表した(表1)。
これは空気中の放射能を吸引して分析したもので、
表1 3/15 台東区の大気の分析結果当日、あたりを歩いていた人々はこれらの放射能を吸
い込んだのだ。放射能の濃度はベクレルで表される。
それが人体に与える影響を放射線値に換算して示した
のが実効線量で単位はマイクシーベルトで1日あたり
の線量に換算されている。
小出分析は210 マイクロシーベルト。ただし、吸引
できるのは粒子状の放射能に限られ、ガス状の放射能
は補足できない。小出さんの話では、それがヨウ素の
場合、「6~7 倍」あるのだという。それを加味すると「お
よそ1000 マイクロシーベルトと考えられる」という。
1000 マイクロシーベルトといえば即ち1ミリシーベ
ルト。一般人の年間「許容値」に等しい。私たちが一
年間に浴びてもよいとされる値を、わずか1日で、そ
れも吸い込んだことになる。決して「健康には何ら影
響の無いレベル」ではない。
この日の「安全ゼミ」には推進サイドの専門家とおぼしき人も来ていて、小出さんにすかさず「15 日
の(放射能の)滞留は3 時間だった」とクレームをつけた。小出さんは24 時間で換算しているから、そ
の8 分の1 が妥当だという意味だ。小出さんは「それは知りませんでした」と答え、やりとりはそれで
終わった。
東京都産業労働局が世田谷区での放射能測定結果を公表しているのを見ると15 日は丸1 日放射能が滞留している。小出分析は都の分析結果より数値が高い。
一方は台東区で一方は世田谷区、23 区内に濃淡差があるのだ。
表2 3/15 東京都の大気の分析結果(抜粋)
濃度Bq/m3 μSv/日10:00~11:00 11:00~12:00 小出分析※
ヨウ素-131 496.8 90 241 83 720
ヨウ素-132 518.9 0.9 281 102 450
セシウム134 119.7 31 64 24 110
セシウム137 112.4 20 60 23 130
合計1247.8 141.9 646 232 1410
24 時間吸引世田谷区で測定μ Sv/日は小出分析から比例配分※ 11:14 ~ 12:14
最も高い値が出たのが10:00 ~ 11:00。その次が11:00 ~ 12:00 で小出分析のデータ収集時間に近い。
11:14~12:14吸引小出裕章さん分析
都のデータの最も濃度が高かった時間帯に近いところに小出分析のデータもあること。核種を都と合
わせれば1 時間の比較では小出分析結果は6 倍高い。
一方、都のデータの総量は約1248Bq/m3 だが、小出分析のように核種を増やせば当然、値は増える。
ここから導かれる実効線量は都のそれは142 μ Sv/日(小出分析より比例配分)、ガス状を加味して5倍
として700 マイクロシーベルトほどということになる。つまり1 日で0.7 ミリシーベルト。小出さんは1
日あたりおよそ1 ミリシーベルトと推測した。いずれにしても文科省の広報値よりずっと多い。
文科省は外部被曝を示して「健康には何ら影響の無いレベル」と言ってるが、都のデータ、小出さん
のデータはともに内部被曝で「健康には何ら影響の無いレベル」とはいえない数値だ。特に幼児、「成
長盛りの子ども」は内部被曝には要注意だから、フランス大使館が自国民に勧告したように、政府も都
民には「念のため外出を避けて窓を閉めるように」勧告すべきだった。

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1969kana

放射能が3時間しか滞留しないなんて、どう考えてもおかしいと思うのですけどね…。
by 1969kana (2011-05-01 01:55) 

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