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熊取6人衆、小林圭二氏を講師に迎えたさよなら原発連続講座/省庁が東電や関電から電気を買わない [小林圭二]

福島みずほ対談31 小林圭二さん「高速増殖炉もんじゅを廃炉に!」


(2011年8月4日)
小林圭二さん(元京大原子炉実験所講師)と対談しました
「高速増殖炉もんじゅを廃炉に!」

《小林圭二氏プロフィール》
'39年大連市生まれ。
京都大学工学部原子核工学科卒、京都大学原子炉実験所助手、同講師をへて'03年定年退職。
原子力発電の実用化に夢を抱き原子力を専攻、原子力開発研究者の道を歩み始めた。
やがて、原子力界の矛盾に気づき、70年代前半、四国電力伊方原子力発電所1号建設に反対する住民訴訟の支援を契機に原発反対へと舵を切る。熊取6人衆の一人。
【主な著書】 「高速増殖炉もんじゅ巨大核技術の夢と現実」七つ森書館 「原発の安全上欠陥」(共著)第三書館他多数
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110805 熊取6人衆、小林圭二氏を講師に迎えたさよなら原発連続講座第1回 



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▽内容要旨

「撒き散らされた放射能は、炉の中に蓄積された死の灰。爆発の種類によってこの中のどれだけが出たのか決まる。全国各地の原発で事故が起きたらという関心も多い。若狭湾に14基ある原発は琵琶湖まで包む」
小林「もんじゅで事故が起きれば、チェルノ同様。核爆発の可能性がある。福島原発と比べても、もんじゅは、桁違いに放射性物質の量を孕んでいる。原子炉圧力容器の燃料部、炉心。燃料集合体→燃料棒→ペレット…二酸化ウラン。固められており溶けにくく、2800度で溶ける」
人体に対する被害について。
小林「身体的影響は急性、晩発に分けられる。急性→4Sv浴びると、半数が死ぬ。6Svで90%死に至る。晩発→ガン、白血病等。細胞が死ぬまでには至らないが、遺伝子が傷付けられる。修復失敗、傷付いたDNAが細胞分裂で増え、発症へ」。
小林「やっかいなのは因果関係の証明。原発被害だとしても、晩発だと泣き寝入りさせられるようになり兼ねない。御用学者は100mSvまでは心配ないと言うが、それはウソ。被曝量と発ガンの関係」。添付。 http://twitpic.com/617o0j
小林「ベクレルとは、1秒間に一発放射線を出すのが1ベクレル。10、100、と同様。α線は、紙一枚で防げる。外部被曝を避けようとすれば、簡単。問題はガンマ線。鉛ならば防げるが、アルミ等簡単に通過。外部被曝とは、主にガンマ線によるもの、と言える」
小林「α線が身体に入ると、寝ても覚めても体内から蝕み続ける。遠くに飛ばない分、近くを集中的に攻撃し続ける。種類にもよるが、ガンマ線の場合、体内への影響はαよりも少ない」
小林「原発には非常用ディーゼルがある。福島原発は津波によりこちらも壊れ、完全停電状態。しかし、被害が本当に津波からのものかは今もわかっていない。停止中だったものと違い、運転中だった1〜3号機はことごとく大事に至った。冷却がストップ後2時間で空炊き開始」。
小林「スリーマイルでも空炊きが起きた。圧力容器の一部を溶かし始めた程度で止まった。が、福島原発は溶け、大量に流れ出し、メルトスルー。燃料被覆管ジルコニウムと水が反応し、さらに温度が上がり、水素も出来る」
小林「燃料棒が水から頭を出すと、炉心溶融まで早いのはスリーマイルからも明らか。1号機は終わりだ、とすぐわかった。学者も、事故直後にわかっていたはずだが、あくまで損傷と言い、溶融とは言わなかった。東電はこれらを想定外とし、責任回避に回っている」。
小林「想定は5.6m。しかし、今回のは14mの津波だったとしている。かつて、耐震性見直し審議の中で、1800年代にあった大津波の引用を無視し、対策をとって来なかった。1500年にもあったが、それも無視し。斑目さんも、長時間停電を想定外とした
小林「飯舘村は、避難すべき状態であったにも関わらず、長いこと避難を促されなかった。避難対応はことごとく後手。避難指示、初めは2キロ。国の避難指針は元々8〜10キロ。それ以外は知らん、というもの。同心円なんて測り方も非現実的」
http://twitpic.com/61893r
小林「原発を止めても、水力火力でまかない切れる都市がほとんど。ピーク時の需要調整をすればいいだけ。自家発電の能力は、全国で6000万KWある。ダイジョーブだぁ。一度事故が起きれば取り返しがつかない。原発依存から脱するという流れ。機会を逃さず、運動へ。」
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☆↓の記事、これは驚きです。経産省を始めとする官庁は東電から電気を買わず、PPSから安い電気を買っている。
経産省は東電と一緒になって国民には「原発があるから、電力が足りている。電気料金が安く済む。」と盛んに宣伝してきたはず。
しかし現実には、原発の電気は、PPSやIPPの電気よりも高いから買わないのです。
経産省は原発がなくなると電気が不足する、電気代が高くなると国民を脅す一方で、電気を選択できる自分たちはPPSの安い電気を買い(まあそれだけ税金が節約できるからいいけれど・・だから国民にも原発以外の安い電気を自由に買えるようにしろよってこと)、電気を選択できない国民には原発の高い電気を買わせているのです。
↓これは国民はもっと怒るべきではないですか!!!。。。
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省庁が東電や関電から電気を買わない理由より

6月、橋下大阪府知事が「大阪府庁は節電に協力しない」と語り、大きく報道された。理由は「府庁舎の電気は関西電力から買っていないから」。橋下氏はその日のうちに発言を撤回したが、この騒ぎによって、電気を作って販売しているのは、東京電力や関西電力という電力会社だけではないと知った人も多い。府庁舎の電気はエネットという電力小売会社から買っている。

正式には「特定規模電気事業者」(PPS)と呼ばれる発電設備を持った電力会社であり、電気を小売りしている。東電や関電は法律的には一般電気事業者という。

節電PRに余念がない経済産業省も実は、東電から電気を買っていない。今年度は昭和シェル石油から電気を買っている。昨年度は丸紅だった。この2社もPPSである。
経産省は毎年、一般競争入札を行い、電気を安く売ってくれる会社から買う仕組みだ。ノートや鉛筆を買うのと同じである。

霞が関の他の主要官庁も競争入札で電気を調達しており、ほとんどの官庁が東電から電気を買っていない東電と一体で原発を推進し、「原発の電気は安い」と吹聴してきた経産省が東電から電気を買っていない。強烈なブラックジョークではないか。

PPS以外にも、自前で発電した電気を電力会社に売る独立系発電事業者(IPP)という形態の電力会社があり、これらは「第2の電力会社」と呼ばれるほどの強大な発電設備を持っている。大手電力会社と対抗するPPSは全国に45社ほどあり、各社とも人件費や広告費を徹底的に削っているので料金が安い。
さらに、この他にも、企業などが持つ自家発電設備がある。六本木ヒルズの森ビルの例が有名だ。電力調査統計によると、2011年3月末の自家発電所の発電能力は全国で5383万kw、東電管内だけでも1656万kwもある。100万kwの原発に換算すればちょうど54基分で、7月末で5680万kwという東電の供給力にも匹敵する。自家発電は自社の電力需要を補い、停電に備えるための設備だから、そのままカウントできないが、余剰電力はかなりあると見られている。

PPSとIPP、そして自家発電による「埋蔵電力」があるにもかかわらず、現状では十分活用できずにいる。

それは、送電網を独占している一般電気事業者10社が、せっかく発電した大量の電力を柔軟に運用させないようにしているからだ。他社の電力を受け入れれば受け入れるほど、独占事業のうまみがなくなるのは、実にわかりやすい理屈だ。橋下知事は「(節電が)できなかったら、原子力発電所必要でしょという議論にもっていかせるための脅しとしか感じない」とまで言っている。

自然エネルギー普及のために全量買い取り制にするのは当然だが、すでに存在する発電設備や電力を有効活用するために送電網を自由に使えるようにするほうが手っ取り早いのだが。(横山渉)
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コメント 4

1969kana

橋下知事の言うとおりですよ。

震災の直後、明らかに足りているはずなのにあのむちゃくちゃな計画停電やったの、みんな忘れちゃったんですかね。
脅しのために、どんな手でも使うのを、アレで証明しちゃってるんですけどねえ。

by 1969kana (2011-08-10 01:39) 

白・嶋・春・富

1969kana さん<あれは原発のせいではないですよね。
地震で火力発電所が動かなくなって電力不足気味になって・・・しかし今となってはそれもほんとかどうか疑わしい。計画停電は、計画的に仕組んだ電力不足脅しですよ。。
by 白・嶋・春・富 (2011-08-10 13:59) 

坊や

いつも大変勉強になっております。
貼らせて頂きます。
by 坊や (2011-08-10 15:54) 

白・嶋・春・富

坊やさん<こちらこそいつもお世話になっております。
by 白・嶋・春・富 (2011-08-11 15:06) 

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